レーザー彫刻

(2017.5.5 作成)

 中華CNCを用いてレーザー彫刻の設定を行ったのでこのページで紹介したいと思います。ただこのやり方がベストであるかどうかは不明なのであくまで参考にしていただければと思います。

 材料については今回は100円ショップで購入できるMDF材を用いました。

レーザー焦点(高さ)の調整

 最初にレーザーの高さ調整冶具を使用して高さを調整します。なお焦点調整冶具に関してはこのブログ記事を参考にしてください。

 レーザー彫刻にせよ、レーザーカットにせよレーザーを使用する限り焦点調整は必ず必要です。

レーザー線幅の計測

 MDFの端材を用意して、このページで紹介している高さ調整スクリプトを用いたテストパターンを書き込みます。

 今回はレーザーヘッドの位置を0.2mmづつ上げながら10本のラインを彫り込みました。そして次にこの線幅をUSB顕微鏡で計測します。

 その結果今回のレーザーを用いた場合、線幅は最小で0.12mm、焦点が合う範囲は1mmであることが判明しました。

 ただこれは出力が100%の時なので、出力が小さくなると線幅は細くなると考えられます。

 本来レーザーはもっと線幅も細く、焦点深度も狭いと思うのですが、わざとこのような設定になっているのでしょうか?


Feed rate(送り速度)の調整

 先ほどと同じようにこのページに置いてある送り速度調整パターンを用いてレーザーパワーと送り速度をいくつか変えて照射テストします。

 この際X方向の送りピッチは先ほど計測した0.12mmの送りピッチとしています。

 この図の場合Feed rateを1000mm/s前後とした場合がよさそうです。

お試し彫刻

 今回はお試し用の画像としてフリー素材サイト(IM Free)さんから右の写真を拝借しました。

Victory by Cristiano Betta

 そしてこの画像をLaserWeb3に取り込んで、Gコードに変換し、いざレーザー照射。もちろんパラメータはここまでに調べた線幅と送り速度を使用します。

完成

 このように無事、レーザー彫刻ができました。

 わずか数万円の装置とフリーソフトだけで十分に上等な仕上がりです。

 いかがでしょうか?ずいぶん間を端折っていますが、流れの参考にしていただければと思います。